雑賀衆の末裔とされる岡本家が1867年(慶応3年)浦賀で呉服店を創業。明治5年10月に横須賀本町に移転して雑賀屋呉服店を開業。1928年(昭和3年)10月3日百貨店となる。1990年には3館体制に拡大。やがてS.C.との競争やバブル崩壊で収益が悪化。
本館だった大通館を閉鎖し効率化を図るも改善せず2021年2月21日閉店。最盛期は売場面積36,165㎡、売上368億円に対し、2020年2月期には売場面積19,349㎡、売上約66億円まで減少していた。しかし、地域の要望や経営陣の刷新で直営売り場を縮小しテナントを誘致するなどSC化させて2021年3月6日に「さいか屋横須賀ショッピングプラザ」として再開店。南館は全てテナントが入りフル稼働、2023年8月期は9年ぶりの黒字化達成。地下1階にはヨークフーズを誘致したことで大幅に入店客数が増え若い客層にも利用されるようになった。その効果は他の階にも及んで残る課題は空いている5~6階へのテナント誘致。健康食品会社の傘下となり、最も深刻だった横須賀店が息を吹き返して三浦半島唯一の百貨店として生き残っている。2024年10月19日再訪問。 |
2024年10月19日撮影 |
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2024年10月19日撮影 かつての大通館跡と現在の本館。 |
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2016年6月11日撮影 北側から |
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2016年6月11日撮影 南館にあった直営のレストラン |
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2021年1月16日 写真展にて撮影 昭和28年のさいか屋 |
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2021年1月16日 写真展にて撮影 最大規模だった頃の鳥瞰図 |