全国の百貨店(デパート)を直接訪ね歩き、撮影し記録に残します。そして時々旅の情報も紹介します。

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2026-08-02

『藤崎』 東北の雄は近江商人がルーツ

ルーツは近江商人で、1819年(文政2年)太物商「得可主屋(えびすや)」を仙台城下の中心「芭蕉の辻」付近で創業した。1919年(大正8年)創業100年目で百貨店化。日本百貨店協会の前身組合の設立発起人の1社。地方百貨店の中でもいち早くコロナ禍から回復して増収増益を達成している東北地方を代表する百貨店。売場面積35,200㎡、20262月期売上高471.7億円。青森県を除く東北5県に展開する18の小型店との連携も手堅く5期連続で増収を達成。将来的には本館建て替えを含む地域を巻き込んだ巨大プロジェクトを控えて再開発推進協議会が立ち上がっていて、藤崎は地方百貨店のなかでは建て替え体力を持つ数少ない存在。仙台駅前・一番町・郊外の3極競争が続く中で、多くの来店客で賑い三越とともに百貨店の存在感を示している。20266月訪問。所在地:仙台市青葉区一番町3丁目2-17

2026-07-30

『仙台三越』

開店は1933年(昭和8年)41日。1945年の空襲で全焼したり2011年東日本大震災で被災しながらも市民への商品供給をいち早く復活させ、「藤崎」とともに仙台の繁華街一番町通りの核店舗として存在。本館ビルは197111月日本初の国際シンボルマーク(車椅子マーク)を掲示した身障者用トイレが設置されたことでも有名である。本館、定禅寺通2館体制で売場面積31,059㎡。サテライトショップ1店を宮城県内に、エムアイプラザ3店を宮城県内と山形市に出店している。20263月期売上高254.8億円20266月訪問。所在地:仙台市青葉区一番町4丁目8-15

2026-07-27

『ams西武仙台店』跡  (2003年8月10日閉店)

仙台駅前開発ビルの核テナントとして1982年(昭和57年)415日開店。月賦販売の緑屋が市内既存店3店を統合して新店舗移転と同時に西武百貨店に運営委託したのが「ams西武仙台店」。1992年からは西武百貨店直営となった。売場面積6,791㎡。最盛期の売上高約170億円。2000年頃から売上が伸びず経営合理化の一環で2003年(平成15年)810日閉店。同年123日からは東北初出店の仙台ロフトが開店して現在も営業中。20266月訪問。所在地:仙台市青葉区中央1-10-10

2026-07-25

『仙台十字屋』跡  (2005年11月30日閉店)

開店は1972年(昭和47年)420日。増床を繰り返し1997年時点で売場面積16,807㎡、売上高157億円と十字屋最大の規模をもつ代表店舗だった。閉店は2005年(平成17年)1130日。その後ヤマダ電器LAVI仙台が核店舗として利用していたが2025713日に閉店して空白スペースが拡大。店内を歩くと、ところどころに十字屋時代の面影を見ることができる。20266月訪問。所在地:仙台市青葉区中央3-6-1

2026-07-22

仙台『さくら野百貨店(旧丸光)』跡  (2017年2月27日閉店)

ルーツは194661日創業の丸光雑貨店。1953年(昭和28年)10月百貨店を開業。仙台駅前の中心的店舗として一番町の藤崎や三越と肩を並べる丸光百貨店に成長。その後、丸光ダックシティ丸光仙台ビブレさくら野百貨店と屋号が変遷、2005年(平成17年)会社分割により仙台店のみが株式会社エマルシェ傘下となる。そして、親会社の経営破綻により2017年(平成29年)227日閉店。2014年度百貨店調査年鑑によれば売場面積24,712㎡、2014年2月期売上高82億円。2026年時点で建物の解体作業が始まるも工期が遅れて2027年秋ごろ解体完了予定。さらにドン・キホーテを運営する会社が中心となり2028年完成予定だった高層の複合型施設再開発計画を建設コスト急騰で白紙に戻すと発表あり。仙台駅前一等地でありながら今後が見通せない状況が続いている。20266月訪問。所在地:仙台市青葉区中央1-9-33

2026-05-07

『さくら野石巻店(旧・丸光)』跡 (2008年4月27日閉店)

百貨店の始まりは、1955年(昭和30年)415日中心街の橋通りに開店した丸光石巻店。1967年(昭和42年)111日に旧北上川沿いに移転、途中で「ダックシティ丸光石巻店」となる。さらに199631日石巻駅前の新店舗に移転して「石巻ビブレ」に店名変更。その後マイカルの経営破綻によりグループから離脱して200210月「さくら野百貨店石巻店」となる。売場面積15,510㎡。周辺の競争激化で2004年から赤字が続き売上高が最盛期の半分以下となり、2008年(平成20年)427日閉店。閉店後の建物は2億円の寄付とともに石巻市に無償譲渡され、2010年から延べ床面積33,000㎡の立体駐車場を備えた石巻市役所になった。

2011年の地震と津波で中心街も大きな被害を受けたが市役所は移転後であったために1階以外の被害が少なかった。シネコン跡が市議会議場になっているのも珍しい。2020年には1階部分にイオンや専門店が開店して中心街の賑わいも復活できた。市にとっては経費節減策となったばかりかアクセスの良い駅前立地の市役所が市民の利便性向上に役立っていて、栃木市と同様に百貨店跡の用途転換成功事例と言える。202111月訪問。所在地:(19551967年)石巻市中央2-8-8(19671996)石巻市中央2-11(1996年~)宮城県石巻市穀町14-1

2025-07-14

『丸光気仙沼店』跡 (2002年1月閉店)

1966年(昭和41年)610日「丸光気仙沼店」として開店。気仙沼初のエスカレーターを備えた百貨店だった。1972年度百貨店調査年鑑によれば売場面積2,943㎡、19722月期売上高8.1億円。1978年(昭和53年)12月にはリニューアルを行うなど市民から親しまれていた。経営母体の再編に伴ってダックシティ丸光気仙沼店、気仙沼ビブレと名称変更しながら営業を続けたが、2002年(平成14年)110日閉店。閉店後、地権者や元従業員などの出資で200259日新しい百貨店「イコーレ気仙沼」として開業。しかし経営悪化で2007511日閉店。建物は東日本大震災の津波被害を受けて解体され現在は駐車場になっている。なお気仙沼市内には仙台の藤崎がギフトショップ気仙沼店を営業中。所在地:気仙沼市南町2-1-2020256月訪問。

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