秋田市にある木内デパートは、かつて「秋田の三越」と言われた地域一番店で、お歳暮お中元では絶対的信頼の包装紙であり修学旅行の見学コースにもなっていたという。現在は、1990年に日本百貨店協会を退会し業務縮小、1階で衣料品のみを取り扱っている。消費税を取らない方針、ピカピカのトイレ、お釣りは全て新札、秋田駅を出発するバスのほとんどが最初に店舗前に停車するなど、現在でも伝説の百貨店だった名残をとどめている。
ルーツは久保田藩藩士だった木内家が明治22年に創業した木内商店。1951年(昭和26年)に百貨店化、最盛期には屋上遊園地があり目の前を秋田市電が走っていた。1991年に売り場を大幅縮小して1階のみとなった。1986年のデータでは、売り場面積8,440㎡、売上高100億円(1987年百貨店調査年鑑より)。2020年3月のコロナ禍以降、2025年1月時点で長期の臨時休業が続いているが、建物のメンテナンスや周囲の雑草取りなど管理は行われており、再開店が待たれる。
2015年7月3日撮影 |
2018年6月23日撮影 ゴージャスな玄関と銘板 |
2015年7月3日撮影 百貨店らしくない営業時間 |
2015年7月3日撮影 1階広小路玄関口 |
2018年6月23日撮影 広小路口と反対の南側玄関 |
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2015年7月買物時のレシートと値札 消費税表示がありません。 |
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秋田では絶大な信頼を得ていた包装紙 |
ショッピングバッグ(紙袋) |
2021年6月25日撮影 臨時休業中の告知 |