大館市にあった百貨店「正札竹村」は、確認できる記録上日本最古の歴史をもつ老舗で信長の時代前後から行商をしていた近江商人の竹村家が始まりと言われている。江戸時代初期に大館城下に住み着き1853年(嘉永6年)竹村呉服店を創業。1968年(昭和43年)6月1日株式会社化して百貨店を開業。その後周辺の大型店競争が激しくなり業績が悪化。2001年(平成13年)7月2日閉店倒産。事実はどうであれ、そのロマンあふれる歴史の正札竹村は今は無く、かろうじて建物が残っていたので写真に収めることができました。
地方百貨店としてはかなり大規模でエスカレーターやエレベーター完備の立派な店構えだったことや、社員たちも誇りを持って働いていたそうです。訪問当時建物保存活用の声が出ていましたが耐震構造の問題で解体されました。1980年代まで秋田県第二の都市だった大舘の街も人口が減り商店街は人通りが少なくさびしげでした。2016年11月訪問。
2016年11月撮影 |
ここが百貨店の正面玄関 |
大館の中心街「大町商店街」の真ん中にありました |