1957年(昭和32年)6月館山市北条1625(銀座通り)にオープン。当初売場面積1,445㎡。館山駅前にサカモト百貨店が開店するまでは4階建てで屋上遊園地や食堂があって館山を代表するデパート(協会未加盟店)として集客していた。1973年(昭和48年)12月7日15時過ぎの営業中に火災発生。ちょうど1週間前に熊本・大洋デパート火災で多くの死者が出ており、いとう屋は設備が正しく維持管理され避難訓練も徹底していたことで、延床面積2,044㎡を全焼するも社員の避難誘導で店内にいた88名の来店客と社員全員が無事だった(消防防災博物館資料より)。被災後は館山市北条1814番地の平屋建て別館店舗で営業を継続するもやがて閉店(閉店時期不明)。現在本館跡地にはメガネ店、薬局、駐車場となっていた。廃墟となっている別館跡の建物は地元の方の話では近々解体予定とのこと。2025年3月訪問。
2025年3月26日撮影 手前の相川肉店店主より メガネ店・薬局・駐車場が跡地であることを教えていただく。 |
いとう屋デパート跡地全景① |
いとう屋別館跡地② 新宿中村屋館山店の向かいにあった店舗跡 |
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消防防災博物館公開資料より いとう屋見取り図 熊本大洋デパート火災から1週間後に火災発生で注目を浴びた。 |
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国土地理院地図 いとう屋本館跡①と別館跡② |