全国の百貨店(デパート)を直接訪ね歩き、撮影し記録に残します。そして時々旅の情報も紹介します。

2025-05-05

『久留米井筒屋』跡(2009年2月28日閉店)

昭和10年頃から小倉で井筒屋が、福岡で岩田屋が設立されたことに対抗して、商都・久留米の財界でも百貨店作りが決議され1937年(昭和12年)930日中心街・六ツ門町に旭屋デパートが開店した。久留米が生んだ偉人・日比翁助の縁なのか定かではないが開店に際し三越から幹部人材6名の派遣を受けた。戦後は久留米空襲の戦災を免れ復興の象徴的存在となる。昭和35年に井筒屋に業務提携を申し入れ1962年(昭和37年)31日久留米井筒屋が誕生した。

その後、西鉄久留米駅に進出した岩田屋とともに多くの買い物客を集めて発展。19892月期売上高222.2億円、売場面積27,027㎡(1989年度百貨店調査年鑑)。しかし、郊外型店舗との競争激化や福岡との都市間競争で売上減少。専門店化などの工夫をするも業績回復せず2009年(平成21年)228日閉店し72年の歴史を閉じた。建物は解体され、跡地には2016年から複合型公共施設「久留米六ツ門シティプラザ」が建っている。所在地:久留米市六ツ門町8-1220254月訪問。

2025年4月撮影 井筒屋跡に建つ六ツ門プラザ

在りし日の井筒屋
(2008年11月11日撮影のウィキペディアCC画像)

2025年4月撮影 東側から見た六ツ門プラザ

井筒屋のすぐ近くにあったダイエー跡 2025年4月撮影
(現在は商業ビル「くるめりあ六ツ門」)

現在も隣接してアーケード街がある 2025年4月撮影

井筒屋跡の南側にある桜並木と掘割 2025年4月撮影


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